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ビアトリクス・ポターとナショナルトラスト

1800年代の終わりにイギリスで起こったナショナル・トラスト運動は、ハードウィック・ローンズリー牧師、ロバート ・ハンター弁護士、そして社会活動家のオクタビア・ヒルの3人の活動家によって、自然を破壊しようとする開発業者から歴史的名勝、自然的景勝地を守るために始まりました。

1895年1月12日、民間非営利団体のナショナルトラストが設立され、今では日本も含め世界中に広がっています。現在の会員340万人、ボランティア43,000人で約250万平方キロメートルの土地と、200以上の歴史的建造物とガーデンを持つイギリス最大の大地主となっています。

ビアトリクスの父のルパート・ポターの友人で、ナショナルトラストの前身「湖水地方防衛協会」の準備を進めていたローンズリー牧師にビアトリクスが会ったのは16歳の時でした。湖水地方の美しい自然を、産業と観光事業から守ることを決意していたローンズリー牧師はビアトリクスに大きな影響を与えました。ビアトリクスは、ナショナル・トラストが設立される前から見守り、最大の協力者となり、保護のために多大な協力を惜しみませんでした。

ビアトリクスは64歳でナショナル ・トラストのメンバーとなり、死後、4,300エーカー(約526万坪 )の土地と、15の農場とコテージをナショナルトラストに寄付することを遺言に残し、夫のヒーリスが忠実に実行しました。ビアトリクスに賛同していたヒーリスもまた死後に、約31万坪の土地と6つの農場、家をナショナル・トラストに寄付しています。

ビアトリクスの意向と信念を受け、湖水地方では今でも舗装道路や現代的なものは、生活上 必要最低限のものしか設置していませんし、建物はそのまま保存され、変わらない生活があり、徹底した自然保護が行われてます。

現在、ナショナル ・トラストは湖水地方の約3分の1の土地を所有しています。 この事実はナチュラリストのビアトリクスが、死後に寄付した土地とは別に、さまざまな形でナショナル ・トラストを支援・協力し、湖水地方の自然を守ったことを物語っています