15.「ジンジャーとピクルズや」のおはなし(1909年)

猫のジンジャーとテリア犬のピクルズは村で最も人気のある雑貨屋です。
ピーターラビットやフィッシャーどん、ティギーおばさん、ひげのサムエルなど村の動物たちがたくさん買い物に来て、タビタ夫人のお店より十倍も売上がありました。
でも、ジンジャーとピクルズやでは誰もお金を払わず、掛けで買いお金を払わなかったので税金も払えなくなって、ついに店を閉めてしまいました。
商売敵だったタビタ夫人は全ての品物の値を上げ、相変わらず掛売りはお断りだし、不良品まで売る店が現れたり。
二人の店を引き継いだめんどりのヘニー・ペニーは全品大安売りのポスターを貼ってお店を再開しました。。。このお店はソーリー村の雑貨屋がモデルにだそうです。
車、ATM機、クレジットカードなどがなかった時代、人々は顔見知りの店で、時にはつけで買い物をして月末にまとめて支払ったのです。
ジンジャーとピクルズのようになっては大変ですが、いい時代だったようです。
でも皮肉なことに、店を閉めた二人は前よりも幸せそうだったそうです。